出版・宣伝物の企画・編集・制作を行なう晴美制作室のブログです
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gggギャラリ―で佐藤晃一ポスター展が開催されています!


5月9日に大日本印刷のギンザ・グラフィック・ギャラリーで開かれた佐藤晃一さんのポスター展に行ってきました。オープニングは大盛況。懐かしいデザイナーの勝井三雄先生や『草森紳一が、いた。』のブックデザインをお願いした太田徹也さん、草森さんとも親しかった浅葉克己さんなどにご挨拶することができました。
佐藤晃一さんと太田徹也さんは、私がパルコ時代に編集していた『劇場』のデザイナー。独立してからもBUNKAMURAコクーンやTHEATRE1010のプログラムに携わることになるのですが、その原点が『劇場』で、私にとってお二人は物創りの師のような存在です。
展覧会では、佐藤さんらしいすばらしく不思議な色彩の「利休」の映画ポスターや、大野一雄の現代能「無」、音楽座ミュージカルのポスターから、アナログ時代の精密な印刷指定原稿まで展示された佐藤晃一ワールドに浸ることができます。
ギンザ・グラフィック・ギャラリ―
TEL03-3571-5206
開館時間は11時―7時(土曜日は6時)、日曜・祝日休館で入場料無料。5月31日迄です。
# by harumiinc | 2011-05-16 20:44
78名が登場する回想集
60年代半ばからサブカル(という表現はありませんでしたが)の気鋭の評論家として注目を集めた草森紳一の回想集を作りました。彼は4万冊近い蔵書と、『マンガ考』『ナンセンスの練習』『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ』『江戸のデザイン』『荷風の永代橋』『随筆 本が崩れる』など50冊近い著作を残して08年に急逝しました。
商業出版物ではないのですが、ジュンク堂や東京堂など一部書店でも販売するようになりました。 内容の概略は以下のとおりですが、高橋睦郎氏によるすばらしい追悼詩、大倉舜二氏撮影の若き日のポートレイト、草森原稿が掲載された『話の特集』や『デザイン』などの見開きページ、貴重な生原稿やゲラも紹介しています。

『草森紳一が、いた。 友人と仕事仲間たちによる回想集』
内容 1)78名の友人、編集者たちが語る「最後の文人」草森紳一の素顔
2)「草森紳一を偲ぶ会」(2008年6月27日)スピーチ採録
3)表紙写真入り著作一覧、活動を始めた60年代からの連載一覧 など
仕様四六変型(154×215 cm) 総528頁
info@harumi-inc.com にお申し込みくだされば、実費(送料込3300円)でお分けしています。
[WEB掲載記事]
友人らが「草森紳一」回想集 2011年01月06日 十勝毎日新聞
エキサイトレビュ―「整理なんかいらん! 断捨離とは正反対、草森紳一という生き方」
商業出版物ではないのですが、ジュンク堂や東京堂など一部書店でも販売するようになりました。 内容の概略は以下のとおりですが、高橋睦郎氏によるすばらしい追悼詩、大倉舜二氏撮影の若き日のポートレイト、草森原稿が掲載された『話の特集』や『デザイン』などの見開きページ、貴重な生原稿やゲラも紹介しています。

『草森紳一が、いた。 友人と仕事仲間たちによる回想集』
内容 1)78名の友人、編集者たちが語る「最後の文人」草森紳一の素顔
2)「草森紳一を偲ぶ会」(2008年6月27日)スピーチ採録
3)表紙写真入り著作一覧、活動を始めた60年代からの連載一覧 など
仕様四六変型(154×215 cm) 総528頁
info@harumi-inc.com にお申し込みくだされば、実費(送料込3300円)でお分けしています。
[WEB掲載記事]
友人らが「草森紳一」回想集 2011年01月06日 十勝毎日新聞
エキサイトレビュ―「整理なんかいらん! 断捨離とは正反対、草森紳一という生き方」
# by harumiinc | 2011-05-12 20:28
ブログを再開いたします!
2年ぶりのブログです。
今年は春から天地がひっくりかえるような事が起こりました。
皆さまはお元気でしょうか。
被災された方々、亡くなられた方々に、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。
この数年、皆あわただしく過ごしています。なかでも評論家の草森紳一が急逝した2008年以降は、3万冊以上にのぼる蔵書整理~目録の作成~寄贈先探しにも関わっていましたので、大忙しでした。
以下にそのブログをご紹介しますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
「崩れた本の山の中から 草森紳一蔵書整理プロジェクト」
「その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ」
尚、東海のルーツでもあるパルコのことを書いた「エッ、パルコがイオンに?!」は
「その先は永代橋」ブログの4月21日と22日掲載です。あわせて、ご覧いただければ。
いろいろ大変な時代ですが、関連企業の方々、一緒に仕事をしてきたスタッフの方々、
少しでも前向きにやって行きたいと思います。
今までのように更新の間があくかも!しれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
今年は春から天地がひっくりかえるような事が起こりました。
皆さまはお元気でしょうか。
被災された方々、亡くなられた方々に、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。
この数年、皆あわただしく過ごしています。なかでも評論家の草森紳一が急逝した2008年以降は、3万冊以上にのぼる蔵書整理~目録の作成~寄贈先探しにも関わっていましたので、大忙しでした。
以下にそのブログをご紹介しますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
「崩れた本の山の中から 草森紳一蔵書整理プロジェクト」
「その先は永代橋 草森紳一をめぐるあれこれ」
尚、東海のルーツでもあるパルコのことを書いた「エッ、パルコがイオンに?!」は
「その先は永代橋」ブログの4月21日と22日掲載です。あわせて、ご覧いただければ。
いろいろ大変な時代ですが、関連企業の方々、一緒に仕事をしてきたスタッフの方々、
少しでも前向きにやって行きたいと思います。
今までのように更新の間があくかも!しれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
もう年末っすか!?
今日、渋谷を通りかかったら、救世軍「社会鍋」の楽隊の方たちが、アメイジング・グレイスを演奏していました。
スーパーに入ると、BGMが第9などのクラシックメドレーになっています。
事務所に戻ってきたら、外を「火の用~心!」と、町内会の方たちが拍子木を鳴らして通り過ぎていきました。
もう、すっかり年末ですね。
久々にブログでも更新するかと、開けてみると、まあ、前の更新は3月!
おお、今まで何をやっていたのだ俺!(←坂口です)
と思いつつとにもかくにも更新しております。
この年末中に、「シエスタ」冬号ができあがります。お世話になった皆様、ありがとうございました!
冬号制作でとても興味深かったことのひとつは、榊原記念病院・副院長で小児心臓外科がご専門の高橋幸宏先生の取材でした。高橋先生は、ロックと日本酒と青木繁の絵画が好きだというかっこいい方。子どものたちの生死に関わる現場で、さまざまな不思議に遭遇するたび、運命、神といった存在を信じずにはいられないというお話は、たいへん印象に残りました。
先生の郷里は宮崎県で、神話や夜神楽で名高い高千穂にも近いとのこと。私は以前、個人的に高千穂の夜神楽を見に行ったことがあります。鬼神の面をつけた地元の少年が、まるで突風にあおられるように高くジャンプしながら踊るのを見て、ああ、カミサマみたいなものって本当にいるのかもしれないなあ、と思いました。とはいえ、私自身は無宗教ですし、霊感もぜんぜんないし、こわい話などは非常に苦手ですが。
もう一つ、今年の大きな出来事といえば、3月に70歳で亡くなられた評論家・作家、草森紳一氏の蔵書整理をちょこっとお手伝いしたということです。
その様子や経過は、こちらのブログに詳しく載っております。
http://d.hatena.ne.jp/kusamori_lib/
門前仲町の、ふつうの2DKのマンションに積みに積まれた、膨大な蔵書の数々は、結局段ボール七百と数十箱に及びました。
人間は、一生のうちにいったいどれだけのことができるのだろうと、はげしく瞠目させられた次第です。
とりとめなくなってまいりました。
火の用心の声も遠ざかり、静かに年の瀬が迫ってくる気配が
いたします。
皆様、どうかよいお年をお迎えください。
(坂口香野)
←なんだか、かわりばえのしない写真・・・
スーパーに入ると、BGMが第9などのクラシックメドレーになっています。
事務所に戻ってきたら、外を「火の用~心!」と、町内会の方たちが拍子木を鳴らして通り過ぎていきました。
もう、すっかり年末ですね。
久々にブログでも更新するかと、開けてみると、まあ、前の更新は3月!
おお、今まで何をやっていたのだ俺!(←坂口です)
と思いつつとにもかくにも更新しております。
この年末中に、「シエスタ」冬号ができあがります。お世話になった皆様、ありがとうございました!
冬号制作でとても興味深かったことのひとつは、榊原記念病院・副院長で小児心臓外科がご専門の高橋幸宏先生の取材でした。高橋先生は、ロックと日本酒と青木繁の絵画が好きだというかっこいい方。子どものたちの生死に関わる現場で、さまざまな不思議に遭遇するたび、運命、神といった存在を信じずにはいられないというお話は、たいへん印象に残りました。
先生の郷里は宮崎県で、神話や夜神楽で名高い高千穂にも近いとのこと。私は以前、個人的に高千穂の夜神楽を見に行ったことがあります。鬼神の面をつけた地元の少年が、まるで突風にあおられるように高くジャンプしながら踊るのを見て、ああ、カミサマみたいなものって本当にいるのかもしれないなあ、と思いました。とはいえ、私自身は無宗教ですし、霊感もぜんぜんないし、こわい話などは非常に苦手ですが。
もう一つ、今年の大きな出来事といえば、3月に70歳で亡くなられた評論家・作家、草森紳一氏の蔵書整理をちょこっとお手伝いしたということです。
その様子や経過は、こちらのブログに詳しく載っております。
http://d.hatena.ne.jp/kusamori_lib/
門前仲町の、ふつうの2DKのマンションに積みに積まれた、膨大な蔵書の数々は、結局段ボール七百と数十箱に及びました。
人間は、一生のうちにいったいどれだけのことができるのだろうと、はげしく瞠目させられた次第です。
とりとめなくなってまいりました。
火の用心の声も遠ざかり、静かに年の瀬が迫ってくる気配が
いたします。皆様、どうかよいお年をお迎えください。
(坂口香野)
←なんだか、かわりばえのしない写真・・・
春・3月で~す!
なんとまあ、1月からブログの更新ができませんでした。
申し訳ありません!!
みんな、なにやらドタバタの日々で、オフィスにいる時間も少なく、手が回りませんでした。
昨日の土曜日、珍しく元スタッフの高橋彩子嬢(我々こう呼んでいます)が
現れ、坂口・東海とおしゃべりをしていきました。
シアタートラムで斎藤美音子のダンスを見た帰りだそうです。
彼女は晴美制作室でBunkamura「COCOON」のプログラムの仕事に携わった後、
ダンス関連の雑誌の編集、「シアターガイド」の編集を経て、現在フリーのエディター&
ライターです。皆それぞれキャリアを積み、美しくなっていきますねえ。
中島香菜さんは、現在「東京芸術見本市2008」の広報として死に物狂いの日々のはず(いつもですが)。坂口香野のヘルプで坂哲二さん(Bang Design)デザインのカッコ良い海外向けプログラムも完成し、明日は開幕!です。
いくつもの締め切りに追われていた坂口は、今は森下洋子さんのインタビュー記事を推敲中です。週末には熊本へ出張予定。
坂口・中島がブログを更新できるのは、さていつになるでしょう。(東海晴美)
申し訳ありません!!
みんな、なにやらドタバタの日々で、オフィスにいる時間も少なく、手が回りませんでした。
昨日の土曜日、珍しく元スタッフの高橋彩子嬢(我々こう呼んでいます)が
現れ、坂口・東海とおしゃべりをしていきました。
シアタートラムで斎藤美音子のダンスを見た帰りだそうです。
彼女は晴美制作室でBunkamura「COCOON」のプログラムの仕事に携わった後、
ダンス関連の雑誌の編集、「シアターガイド」の編集を経て、現在フリーのエディター&
ライターです。皆それぞれキャリアを積み、美しくなっていきますねえ。
中島香菜さんは、現在「東京芸術見本市2008」の広報として死に物狂いの日々のはず(いつもですが)。坂口香野のヘルプで坂哲二さん(Bang Design)デザインのカッコ良い海外向けプログラムも完成し、明日は開幕!です。
いくつもの締め切りに追われていた坂口は、今は森下洋子さんのインタビュー記事を推敲中です。週末には熊本へ出張予定。
坂口・中島がブログを更新できるのは、さていつになるでしょう。(東海晴美)
# by harumiinc | 2008-03-02 16:55
明けましておめでとうございます。
新年、明けましておめでとうございます。
今日はちょこっと事務所に来て、これを書いています。
窓の外は、素晴らしい今年最初の夕焼け。東京はよく晴れて、すがすがしい元日でしたね。

左は、東海がバリで買ってきたカミサマ(?)のお人形。
2007年には、いろいろと楽しい仕事をさせていただきました。
2007末の役得、その1は、まず『シエスタ』の仕事で、以前からファンだったメゾ・ソプラノ歌手、波多野睦美さんの取材をさせていただいたこと。
楽器と歌のアンサンブルが絶妙にうまくいっているときは、自分の身体から楽器の音が出ているのか、楽器が歌っているのかわからないくらい、共演者と一心同体になっているのだそうです。そんなときは、音の中に満ちた微妙なゆらぎの波形までがぴったりと合っていて、「いつまでも漂っていられる」……。
なかなか色っぽいお話ですね、と言ったところ、「そうなのよ、うふふ」と微笑まれた波多野さんの表情が、何とも魅力的でした。
12月15日、ハクジュホールで行われた波多野さんと、リュート奏者つのだたかしさんのコンサート「歌とリュートによるバッハ あなたがそばにいれば」も、大変すばらしゅうございました。きれいな玉を転がすような、しんしんと胸に染み入るような声。ああ、本当に役得でした。

役得その2.
北千住のシアター1010で、1月18日初日の舞台『肝っ玉おっ母とその子どもたち』(作・ブレヒト 演出・西川信廣 出演・草笛光子他)のプログラムの取材で、シアター1010芸術監督で舞台美術の朝倉摂さん×演出の西川信廣さん×山田洋次監督、という超ビッグネーム鼎談の取材をさせていただいたこと。山田監督の最新作、1月26日公開の映画『母べえ』に関連して、戦争と母、というのがメインテーマでした。

山田監督は背が高く、ものやわらかだけれどどっ しとりした存在感のある方でした。お話のなかで監督がおっしゃった「俺が芋食ってお前のケツから屁がぴっと出るか?」という寅さんの台詞が粋でした。
あああ、しかし初日の日程を見ていただいて分かるとおり、〆切が相当せまってまーす!! この件について書くのは、ちゃんと原稿出してからにしよーっと。
というようなわけで(どんなわけだ)。
今年も皆様と楽しいお仕事がたくさんできればいいなあと思っております。
2008年も、晴美制作室を何とぞよろしくお願い申し上げます。(坂口香野)

今日はちょこっと事務所に来て、これを書いています。
窓の外は、素晴らしい今年最初の夕焼け。東京はよく晴れて、すがすがしい元日でしたね。

左は、東海がバリで買ってきたカミサマ(?)のお人形。
2007年には、いろいろと楽しい仕事をさせていただきました。
2007末の役得、その1は、まず『シエスタ』の仕事で、以前からファンだったメゾ・ソプラノ歌手、波多野睦美さんの取材をさせていただいたこと。
楽器と歌のアンサンブルが絶妙にうまくいっているときは、自分の身体から楽器の音が出ているのか、楽器が歌っているのかわからないくらい、共演者と一心同体になっているのだそうです。そんなときは、音の中に満ちた微妙なゆらぎの波形までがぴったりと合っていて、「いつまでも漂っていられる」……。
なかなか色っぽいお話ですね、と言ったところ、「そうなのよ、うふふ」と微笑まれた波多野さんの表情が、何とも魅力的でした。
12月15日、ハクジュホールで行われた波多野さんと、リュート奏者つのだたかしさんのコンサート「歌とリュートによるバッハ あなたがそばにいれば」も、大変すばらしゅうございました。きれいな玉を転がすような、しんしんと胸に染み入るような声。ああ、本当に役得でした。

役得その2.
北千住のシアター1010で、1月18日初日の舞台『肝っ玉おっ母とその子どもたち』(作・ブレヒト 演出・西川信廣 出演・草笛光子他)のプログラムの取材で、シアター1010芸術監督で舞台美術の朝倉摂さん×演出の西川信廣さん×山田洋次監督、という超ビッグネーム鼎談の取材をさせていただいたこと。山田監督の最新作、1月26日公開の映画『母べえ』に関連して、戦争と母、というのがメインテーマでした。

山田監督は背が高く、ものやわらかだけれどどっ しとりした存在感のある方でした。お話のなかで監督がおっしゃった「俺が芋食ってお前のケツから屁がぴっと出るか?」という寅さんの台詞が粋でした。
あああ、しかし初日の日程を見ていただいて分かるとおり、〆切が相当せまってまーす!! この件について書くのは、ちゃんと原稿出してからにしよーっと。
というようなわけで(どんなわけだ)。
今年も皆様と楽しいお仕事がたくさんできればいいなあと思っております。
2008年も、晴美制作室を何とぞよろしくお願い申し上げます。(坂口香野)

# by harumiinc | 2008-01-01 18:15
来年のテーマは、存分に生き抜くこと
今年は亡くなる人が多かった。城山三郎さん、小田実・・・今、亡くなってはいけない!と思う人が亡くなる。身近なところでは6月21日、パルコを創った増田通二氏が亡くなられた。パルコはファッション・ビルの運営だけでなく広告・出版・劇場の分野で70年代を代表するクリエーションを次々に生み出したが、そのムーブメントの発信源となったのが増田通二氏だ。志ん生そっくりのベらんめいで檄を飛ばす増田専務の声を、今も鮮やかに思い出すことができる。70年代が消えていくようで寂しいと思っていたが、寂しいなんて言っていられない。8月14日山口小夜子さんが亡くなった。いまだに信じられない。小夜子さんは70年代におかっぱの日本人形のようなスタイルで世界中を席巻したファッションモデル。築地本願寺で行われたお別れの会の小夜子さんの映像と「水が大切」というメッセージが心に残っている。 増田通二氏。1983年専務時代。
晴美制作室関連で上げるなら、あ~~、美術史家の若桑みどり先生も亡くなられた・・・
COCOONのプログラム(10号・松尾スズキ演出『キレイ』)で7年前、蜷川幸雄、横尾忠則、との鼎談に参加してくださった。タイトルは「五感を開く、美を食べる」。小柄な身体に弾丸のような言葉。ちょっと戦々恐々としていたら、とても率直なかわいい方で、終了後、横尾さんお気に入りの中華料理屋での子供と教育の話も大変興味深かった。
ご冥福をお祈りします。(東海晴美)
※プログラム内にシリーズとして掲載された芸術監督蜷川幸雄氏の鼎談「ニナガワ・オデュッセイ」は10回分をまとめて、『反逆とクリエイション』という題名で紀伊国屋書店から出版されています。是非読んでください。
# by harumiinc | 2007-12-29 16:09
バリの妖精を描く

今年は20年ぶりにバリに行ったせいか、懐かしい人たちにいっぱいお会いすることができました! 大竹昭子さん、皆川厚一さん、朝日新聞の隈元信一さん、中島ゆかりさん、バリで取材の時、「バグースさん、大好きです」と告白していた伊東摩利子さん、当時4歳だったわが娘の笑子。
通訳の呼子紀子(旧・原田)さん、泊真二さん、小鮒由起子(旧・山下)さん、藤田裕美さんの3人は仕事で来られなかったけれど、にぎやかなお食事会楽しかったです。20年間の隔たりを感じず、お話ができるのを大変ありがたく思います。
暮れには、ケイコ・マンダラさんがバリの踊り子ビダニを伴って来日。銀座のナカジマアートで、
そのビダニを描いた井手康人新作展を見ました。井手さんはビダニが11歳の時から10年にわたり、彼女を描き続けてきたと言います。日本画の手法で描かれたバリの踊り子には、熱帯の野生とは別の、とても静いつで神聖なものを感じました。
精霊たちが生きるバリの自然と魂が、これからも失われませんように。
来年もバリに行くことができますように。(東海晴美)
# by harumiinc | 2007-12-29 15:43
ここはいったいどこでしょう?

じつは三軒茶屋から歩いて数分の一軒家。木立に囲まれ、まるで旧軽井沢のような雰囲気漂うこの場所で、時々、ユニークな催しが開かれています。
仕掛け人は、バリバリの企業人の川村龍俊氏。洋楽もあれば邦楽も。自作楽器の演奏会などもあります。
12月9日は、「グリーンマンの見つけかた」と題されたスライドショーでした。
ヨーロッパのロマネスク、ゴシック建築のレリーフ装飾に見られるつたや花に飾られた男の顔や、口から葉っぱを吐き出す顔など、まさに不思議発見の連続。グリーンマンを愛し、捜し求めて世界を巡るのは、松本智勇氏。
古代のはるかな昔から、人間と樹木、葉っぱとは決して切ってはならない関係があることを教えてくれます。

催し物の名前は「WINDS CAFE」。
入場料は無料で、差し入れで運営されています。
さて次回は、なにかな。 TOKAI
# by harumiinc | 2007-12-28 23:55
種をまこう。そうすればいつかは――

あっという間に今年も終わりですね~。駆け足で印象に残ることをお伝え。
11月11日に『土と平和の祭典』というイベントに行きました。
野外ライブとオーガニックな野菜の並ぶ市場を楽しみながら、土の上に生きる幸せを
発見しようというイベント。「大地に感謝するお祭り」とサブタイトルにありました。
中心になっている一人が、学生運動の後、有機農法による<自然王国>を作った故藤本敏夫と加藤登紀子の娘のYaeさん。彼女の周辺には、「半農半X」というコンセプトで、大地に根ざした生き方を目指す人たちが緩やかな連帯をしつつ活動しているようです。フェアトレード、大豆つくり、安全野菜の宅配、なまけものくらぶなどなど・・大都市のど真ん中であわただしく働いてきた私には、脳の中を軽く揺さぶられるような1日でした。
芝公園の屋外ステージで聞くYaeさん、スーザン・オズボーン、加藤登紀子さんの歌も感動的でしたが、お登紀さんが、「養老先生と対談した時、オッと思った」と言われた養老先生の言葉を、ここに。
「不幸は文明から。幸福は文化から」
「他人を変えるのは困難だが、自分は簡単に変えられる」
来年の生き方の指針にしましょう!! 東海晴美
# by harumiinc | 2007-12-28 23:09
文化服装学院で「ヴィオネへの挑戦」展
通信教育部の先生たち15名の2年間の研究成果をまとめた展覧会を見た。(文化祭11月2-4日)ヴィオネ作品(12点)を、二分の一サイズのパターンで裁断をし、組み立てながらヴィオネの発想を学び、仕上げるのに1年。そこから習得した発想と技術を使い、立体裁断でトワル製作、製図作成、応用作品の完成と、さらに1年。
先生方の平均年齢は70歳で、最高齢の方は80歳である。トレーンを持ち上げて2通りのデザインを楽しめたり、キュートなバイアス裁ちのミニドレスがあったり、とても若々しく新鮮だった。
教授は、服装形態機能研究所所長の笠井フジノ先生。
笠井先生から初めて電話をいただいたのは、もう何年前になるのだろう。最初の一声が、「この本はバイブルです」だった。
大判の『VIONNET』が初めて出版された1991年、本書をご覧になって小杉早苗先生らとヴィオネ研究グループを作られたという。
2000年にその成果を「ヴィオネのトワル展」として文化祭で開催。新聞に掲載されるなど注目を集めた。
2001年に著者ベティ・カークの許諾を得て、『ヴィオネ副読本』を学内のテキストとして出版。
2003年に兵庫県立美術館で「VIONNET 服と構造と発想を学ぶ」展を開催。
そして今回の「ヴィオネへの挑戦」展。
ベティも高齢ながら、まだまだ研究を続けている。ヴィオネの服はアイデアの宝庫で、構造を学べば学ぶほど新しい発見がある。
分かりやすく言うと、布を斜め使いにすると美しいドレープが出ること、斜めのラインは伸縮することにヴィオネは気づいた。波型やジグザグのヘムライン、布をねじったり、マチで身体に沿わせたり・・裏を表に、表を裏にしたり・・・とても自由な発想で服のデザインを考えた人。
布の性質を考え抜き、利用した、自在なデザインはとても美しい。女性に着る喜びを与えてくれたドレスメーカーと言える。
文化服装学院だけでなく、他の学校でも、海外でも教材として使われている。編集者としては光栄であるとともに、本が長生きしてくれるのがなによりうれしい。
「CGなどの分かりやすい解説もいいですけれどね。頭でなく、体で学ばないと。この本を読みながら作ってみることが大事。身体と手で学んでいくうち、発想も生まれてくるんですよ。アジアの学校にももっと広めたいけれど・・・」と笠井先生。
ベティさん、笠井先生、長生きなさって、
もっともっとヴィオネの魅力を伝え続けてくださ!! (東海晴美)
# by harumiinc | 2007-11-30 23:06
1931年パリ。マンダラ翁とラヴィ・シャンカールは出会っただろうか?!
10月21日の日曜日、EMITANに誘われて下高井戸シネマに『地球交響曲ガイアシンフォ二ー第6番』を見に行った。
今回のテーマは「音」。渺渺たる平原の映像に、虚空を震わす弓の音から始まった。つぎにナーダ・ブラフマー(音は神なり)のテーマへと続くが、ラヴィ・シャンカール(シタール奏者・インドの古典音楽を復興させた)が登場したのに驚いた。まだ存命だったとは! 取材の時は86歳か? それ以上に驚いたのは、シャンカールが1931年のパリ植民地博覧会にインドから踊り手として出演し、それがきっかけで世界を巡演するようになったと語った時だ。
『踊る島バリ』のマンダラ翁の初めての海外公演も、この1931年の植民地博覧会である。
マンダラ翁は26歳、シャンカールは11歳。
花の都パリで、見世物にされる側とする側の双方がカルチャーショックを与え合い、その後の文化に大きな影響を与える――想像するだけでもおもしろい!
(もちろん、当時パリで斬新なドレスを次々と作りだしていたヴィオネも、それらの公演を見たはずだ)
もう一つ驚いたこと。ザトウクジラが高周波で歌うことは知られているが、そのことを発見した海洋生物学者ロジャー・ペイン博士によると、歌の形式はソナタ形式に非常に似ていると言う。また歌は徐々に変化し、複雑になると他のクジラに伝えやすいよう韻を踏むという。
おー、まったく驚きだ。地球は神秘の宝庫ですね。
クジラは今、何を歌って(語って)いるのだろうか、その意味を知ることができたなら!
EMITANはウサギを飼っている。ウサギは声を出さないが、感情豊かで、気まぐれだ。ベランダでじっと夜空の月を眺めていることもある。きっと、どこかと交信しているに違いない。
その言葉を知ることができたなら!
映画終了後、短時間だったが、監督の龍村仁さんの撮影裏話があってとてもおもしろかった。67歳。ますますお元気である。客層がやや高齢なのが気になった。小学生だってなにかを感じ取れるはずだ。是非見に行って宣伝してください。 (東海晴美)
カタリココの夕べ
20年ぶりにバリへ行ったら、バリの本を一緒に作った友人たちに会いたくなった。
そんな気分でいたら、大竹昭子さんから一通のメールが届いた。
「10月のカタリココ」。
東京・西麻布のRainy Day Bookstore & Caféで開かれる
朗読とトークの会の案内である。
10月20日(土)5時開場。さっそく出かけた。
大竹さんがナビゲーターで、この日のゲストは作家の古川日出男氏。
残念ながら私は読んだことがないのだけれど、三島由紀夫賞受賞の『LOVE』、
最新刊『ハル、ハル、ハル』などで熱狂的なファンがいる異色の作家。
屈折した動物の鳴き声のような古川氏と、淡々と静謐な大竹さんの、
二人の朗読が対照的でおもしろかった。
それにしても大竹さんの声は良いし、インタビューの技もますます軽妙・自在で見事である。
「11月のカタリココ」は17日(土)。ゲストは作家の多和田葉子氏だそうだ。
カフェは『SWITCH』を発行するスイッチ・パブリッシングの直営店。
半地下にある親密な空間で、とても落ち着く。
いつか古いSPレコードを聴く会などをやってくれないだろうか・・・
今度は雨の日にぶらりとのぞきたい。 (東海)
そんな気分でいたら、大竹昭子さんから一通のメールが届いた。
「10月のカタリココ」。
東京・西麻布のRainy Day Bookstore & Caféで開かれる
朗読とトークの会の案内である。
10月20日(土)5時開場。さっそく出かけた。
大竹さんがナビゲーターで、この日のゲストは作家の古川日出男氏。
残念ながら私は読んだことがないのだけれど、三島由紀夫賞受賞の『LOVE』、
最新刊『ハル、ハル、ハル』などで熱狂的なファンがいる異色の作家。
屈折した動物の鳴き声のような古川氏と、淡々と静謐な大竹さんの、
二人の朗読が対照的でおもしろかった。
それにしても大竹さんの声は良いし、インタビューの技もますます軽妙・自在で見事である。
「11月のカタリココ」は17日(土)。ゲストは作家の多和田葉子氏だそうだ。
カフェは『SWITCH』を発行するスイッチ・パブリッシングの直営店。
半地下にある親密な空間で、とても落ち着く。
いつか古いSPレコードを聴く会などをやってくれないだろうか・・・
今度は雨の日にぶらりとのぞきたい。 (東海)
バリの報告、遅くなりました!
さて、私にとっては20年ぶりのバリ。1986年にプリアタン村の伝説的な音楽家マンダラ翁に取材して、4年がかりで『踊る島バリ』の本を作って以来だ。
マンダラ翁没後20周年の記念イベントが開催されると聞いたのは、トペンの踊り手、古谷野哲郎さんから。葬儀の模様も本に収録したが、もう20年経ったとは! とても信じられない。
プリ・カレランの水鉢でさえ懐かしい!
グンカ(偉大な父の意で、マンダラ翁の通称)の声が残るインタビュー・テープや写真などを資料として提供したものの、私自身が出席できる見通しはなかなか立たなかった。
それでもやっぱり行きたい!と、ガルーダに飛び乗ったのは閉会式2日前の9月21日。
翌日のお昼前にさっそく、プリアタンへ。開会式で披露されたバグースさんのクビヤール・ドゥドゥックが特別にすばらしかったと知人たちから聞いていたので、真っ先にグンカの王宮を訪ねた。ここプリ・カレランは、女ばかりの取材陣で1ヵ月を過ごした懐かしい場所だ。
バグースさんは第三夫人の長男で、有名な踊り手。当時、日本人にも追っかけがいたほど人気だった。バグースさんと第一夫人の長男の故バワさんと――このお二人の助力がなければ、グンカの取材は不可能だったと思う。
ふとお母さんはお元気かしらと思いつつ(母の介護をしているせいか・・つい)、屋敷をのぞくと、お母さんが歩いている!! 思わず「バグースのお母さん!」と叫ぶと、もちろんOKAASANの意味はわからないから、「バグースなら家にいるわよ」と。
訪問を知らせてもいなかったのに、部屋から出てきたバグースさんは私を見るなり、「オー! ハルミ!」それからお互いの話は止まらない! バグースさんは痩せてナイスな中年となっていました。

20年前、この前庭でグンカの葬儀の公演がにぎやかに繰り広げられた。
harumi-inc.comにenterすると、バリの女性の群舞が表れる場合があるが、(出ない場合は、左肩のHARUMIをクリックしてください)その写真は、ここで葬儀のとき内藤忠行さんが撮ったものだ。

グンカの部屋をのぞむ。このテラスでソファに座ったグンカを取り囲み、毎朝話を聞いた。取材陣は、ライターの大竹昭子、通訳の原田紀子(現・呼子紀子)、編集の私+山下由起子(現・小鮒由起子)だった。

バグースさんとお母さん。20年ぶりの再会に緊張してぴんぼけ!
記念イベントは「プリアタンが生んだ偉大な師を偲ぶ」と題され、音楽の師アナック・アグン・グデ・マンダラと踊りの師グスティ・マデ・センゴッグの二人を偲んで8月26日から開催された。裏通りにバレルン・ステージという名の立派な劇場ができていたのも驚き。20年前は、電気も(もちろん水道も)なかったから、真っ暗闇のなか懐中電灯を手にそわそわと表通りのバレ(小屋)に踊りを見に行ったものだ。劇場の壁面に所狭しと張られた歴史的な写真に見入っていると、立派な青年がにっこりして私の前を横切った。しばら~くしてから、エッ、オカ?! バグースさんの弟で、バリスの名手。20年前は、遠目に私たちを見ているシャイな少年の印象だったのに!
9月23日の閉会式は、芸術に功績のあった人たちの表彰、1952年アメリカ公演時の映像上映、若手による古典と新作の上演と続き、なんとお弁当付きで楽しんだ。
楽団長はグンカ亡き後、バワさん、バグースさん、そして現在のオカさんへと引き継がれていて、グンカの死を一族でりっぱに乗り越えたこと、時の経過をしみじみと感じた。

ステージの入り口。左手に、古い写真が飾られているのが見える。

次代を担う踊り子。
ウサギの新作衣裳で。
最終日のため、グル・スカルノ他名士の出席も多く、劇場内での写真は遠慮して取らなかったのが残念。
日本を出る時は、微熱と過労で目は真っ赤。記念イベントを見る以外は、ただもうバリの自然の中でぼ~~んやり、の~~んびりしたいと思っていたのだが・・・到着の翌日にバグースさんと会えるし、聖獣バロンの行列に遭遇するし、ドイツ人画家ウォルター・シュピースの最後のアトリエがあったイセ村にも行けたし、思いがけずサヤン村のオダラン(寺院の創立祭)に参列して聖水を受けることができたし、充実の旅になった。
また滞在中に、ビラ・ビンタンの光森史孝さんが近隣の日本人対象に「マンダラ翁を語る会」を企画してくださり、バグース・ケイコ夫妻も出席して、とても和やかな楽しい会になったのはうれしかった。
グンカには見えないものの未来を読み取る力があったこと、開会式のバグースさんの踊りは7年ぶりだったけれど、幼いころから厳しい修業を受けてきたのでブランクを乗り越えることができたのだろうという話、夫妻の長男イスワラ君も踊りと音楽の訓練のため、生まれて3日目から指を曲げる練習が始まったこと、しかし技術だけではなく魂こそが何より大事であることなどなど、とても貴重な話を伺うことができた。
1週間の滞在だったが、在バリ30年になる鈴木靖峯さん、バグースさんから投げかけられた課題は、とても重いもの。さて、どうしようか・・・
バリに出かける前、「バリはとても変わりましたよ(だから、ショックを受けないように)」と何度も聞かされた。20年ぶりに見たバリにはいろいろ思うことがあるが、それはまた・・いつか・・・
(東海晴美)

秋号『シエスタ』できました
本日、JMS発行『シエスタ』秋号の刷り見本が事務所に届きました。
季刊の医療情報誌『シエスタ』の取材は、いつも鋭い質問で内容の濃いインタビューをしてくださるライターの荻和子さんと、医師の方々の生き生きとした表情を捉えてくださるカメラマンの轟美津子さんと晴美制作室メンバーの三人で行くことがほとんど。医療現場の最前線で奮闘されている医師のお話は、それぞれに迫力があります。
今回特に担当者の役得として大きかったのが、写真家の武田花さん に巻頭エッセイをお願いできたこと。巻頭エッセイのテーマは、心身の健康について、または病院や医師にまつわる体験という緩やかなくくりです。武田さんは、心身が最も気持ちのいい状態を驚くほどよく知っている猫たちについて、独特のゆるゆるとした語り口で書いてくださいました。
ファックスでいただいた原稿をパソコンに打ち込みながら、くつろいだ猫の表情や、猫の真似をして、狭い廊下の途中にわざわざ布団を敷いて寝てみたという武田さんご自身の様子を想像して、なんだかもう、ニヤニヤ笑うのを抑えられませんでした…。
内容をここにご紹介できないのが残念です。
遅くなりましたが、『シエスタ』にご協力くださった皆様には、本日見本誌を発送いたします。
ありがとうございました! (坂口香野)
季刊の医療情報誌『シエスタ』の取材は、いつも鋭い質問で内容の濃いインタビューをしてくださるライターの荻和子さんと、医師の方々の生き生きとした表情を捉えてくださるカメラマンの轟美津子さんと晴美制作室メンバーの三人で行くことがほとんど。医療現場の最前線で奮闘されている医師のお話は、それぞれに迫力があります。
今回特に担当者の役得として大きかったのが、写真家の武田花さん に巻頭エッセイをお願いできたこと。巻頭エッセイのテーマは、心身の健康について、または病院や医師にまつわる体験という緩やかなくくりです。武田さんは、心身が最も気持ちのいい状態を驚くほどよく知っている猫たちについて、独特のゆるゆるとした語り口で書いてくださいました。
ファックスでいただいた原稿をパソコンに打ち込みながら、くつろいだ猫の表情や、猫の真似をして、狭い廊下の途中にわざわざ布団を敷いて寝てみたという武田さんご自身の様子を想像して、なんだかもう、ニヤニヤ笑うのを抑えられませんでした…。
内容をここにご紹介できないのが残念です。
遅くなりましたが、『シエスタ』にご協力くださった皆様には、本日見本誌を発送いたします。
ありがとうございました! (坂口香野)
山口小夜子さんを送る夜
9月19日、不思議な送る会に参列しました。
夕暮れのなか、築地本願寺の広い階段の両脇は、淡い色とりどりのキャンドルで飾られていました。迎え火のような明かりに誘われて本堂に入ると、そこは小夜子さんが舞う異界です。古いインド様式の高い天井からは2つのスクリーンがおろされ、羽衣をまとった小夜子さんのシルエットが、読経の流れるなか舞い始めます。白い幕の後ろには、まるで本人がいるかのよう。風のように、水のように、鳥のように、シルエットは変幻自在します。
読経がオルガンの音に変わり、献花の長い列が続きました。シルエットは、いつしか小夜子さんのクローズアップした顔に変わり、「水だけが真実を知っている・・・」と謎をかけるように語りかけます。微熱をおして参列したものですから、正確にお伝えできないのが残念。やがてスクリーンに数多の鳥が激しく飛び交い、さえずり、ざわめくなか、翼を広げた1羽の鳥のシルエットが大きく映し出されて、終わりました。
小夜子さんと初めてお会いしたのは、『中国の不思議な役人』(寺山修司演出・西武劇場・1977)で、娼婦魔耶を演じられたとき。でも初めての出会いといえるのは、『装苑』誌上でザンドラ・ローズのシフォンのドレスを大きく風になびかせた輝く笑顔を見たときです。身体と布と空間が見事なハーモニーをもった生き生きしたページでした。小夜子さんは服に生命を与える力を持った精霊のようなモデル。松岡正剛さんの言葉にあるように、「月界に帰っていかれた」のかもしれません。
明日からはバリ。『踊る島バリ』のマンダラ翁没後20周年記念イベントがプリアタンで開催されています。閉会式までに行きたいと思っていましたがやっと行ってきます!(東海晴美)
夕暮れのなか、築地本願寺の広い階段の両脇は、淡い色とりどりのキャンドルで飾られていました。迎え火のような明かりに誘われて本堂に入ると、そこは小夜子さんが舞う異界です。古いインド様式の高い天井からは2つのスクリーンがおろされ、羽衣をまとった小夜子さんのシルエットが、読経の流れるなか舞い始めます。白い幕の後ろには、まるで本人がいるかのよう。風のように、水のように、鳥のように、シルエットは変幻自在します。
読経がオルガンの音に変わり、献花の長い列が続きました。シルエットは、いつしか小夜子さんのクローズアップした顔に変わり、「水だけが真実を知っている・・・」と謎をかけるように語りかけます。微熱をおして参列したものですから、正確にお伝えできないのが残念。やがてスクリーンに数多の鳥が激しく飛び交い、さえずり、ざわめくなか、翼を広げた1羽の鳥のシルエットが大きく映し出されて、終わりました。
小夜子さんと初めてお会いしたのは、『中国の不思議な役人』(寺山修司演出・西武劇場・1977)で、娼婦魔耶を演じられたとき。でも初めての出会いといえるのは、『装苑』誌上でザンドラ・ローズのシフォンのドレスを大きく風になびかせた輝く笑顔を見たときです。身体と布と空間が見事なハーモニーをもった生き生きしたページでした。小夜子さんは服に生命を与える力を持った精霊のようなモデル。松岡正剛さんの言葉にあるように、「月界に帰っていかれた」のかもしれません。
明日からはバリ。『踊る島バリ』のマンダラ翁没後20周年記念イベントがプリアタンで開催されています。閉会式までに行きたいと思っていましたがやっと行ってきます!(東海晴美)
HPの感想続々。ありがとうございます!
メールでHPの感想をお寄せくださったみなさま、ありがとうございます。
「進化しましたね」といううれしいお言葉から、
「営業ページが必要ですよ」というご助言も。
「デザインのピーターさんはきっとステキな方でしょう」
「ぜひ私のHPも頼みたい」というのもありました。
HP制作中、いままでやってきた仕事をふりかえりながら、
お世話になった担当者やデザイナーの方々のことを思い出しました。
それぞれの本ができるまでのいろいろなエピソードも、
またブログでご紹介できればと思っています。
harumi-inc.comはアーカイブのようなサイトですが、
晴美制作室で誕生した本たちが少しでも皆さんの目に留まればと思います。
「進化しましたね」といううれしいお言葉から、
「営業ページが必要ですよ」というご助言も。
「デザインのピーターさんはきっとステキな方でしょう」
「ぜひ私のHPも頼みたい」というのもありました。
HP制作中、いままでやってきた仕事をふりかえりながら、
お世話になった担当者やデザイナーの方々のことを思い出しました。
それぞれの本ができるまでのいろいろなエピソードも、
またブログでご紹介できればと思っています。
harumi-inc.comはアーカイブのようなサイトですが、
晴美制作室で誕生した本たちが少しでも皆さんの目に留まればと思います。
構想5年! 念願のHPリニューアルオープンです!!
最初にホームページを立ち上げたのが2001年のこと。
html素人のharumiスタッフでも自力でやれる
「What' new?」の更新も2002年にストップ。
ずっとリニューアルしなければと思いつつ、
5年もの年月が過ぎ去っていきました・・・。
今年こそは!と動き始めた6月はじめ。
サイトの作成をしてくださる方を探していたharumiスタッフに
マガジンハウスの編集者、立石和浩さんから朗報が!
「旧東ドイツから来たピーター・ブルーネくんを紹介します。
本業は写真家、マガジンハウスでのウェブ制作などを経て、
いまは自分で事務所をやっています。日本語だけでなく、
フランス語、ロシア語にも堪能で、やさしい性格の男です。
下のサイトを見て、連絡してみてください。
http://piichi.com」
ピーターさんの手がけた仕事を見せていただいたところ・・・
・・・ステキっ!
早速、こちらの事務所にお出でいただき、構想5年(?)の
harumi-inc.comリニューアル・プロジェクトがスタートしました。
大量に送られてくる画像、文字の校正計8回・・・。
細かい直しにも文句ひとつおっしゃらず、
ピーターさんはスーパーな速さで訂正をしてくださいました。
プロフェッショナル!です。
そして本日。
いよいよ、ついに、やっと!
悲願のリニューアルオープンの日を迎えることができました!!
ピーターさん、アシスタントの有村さん、ほんとにご苦労さまでした。
お二人と出会うことがなければ、harumi-inc.comは
あと5年はリニューアルすることができなかったでしょう。
2007年9月10日 月曜日。
今日は晴美制作室にとって記念すべき日です。
harumi-inc.comに来てくださったみなさま、
「いつもどうも!」の方も、「ご無沙汰!」の方も、初めての方も
ぜひコメントを残していってください。
みなさまからの一言がharumiの日々の糧になるのです!
そして、これからもみなさんと刺激的で、楽しい仕事+遊びができますように・・・
晴美制作室一同
html素人のharumiスタッフでも自力でやれる
「What' new?」の更新も2002年にストップ。
ずっとリニューアルしなければと思いつつ、
5年もの年月が過ぎ去っていきました・・・。
今年こそは!と動き始めた6月はじめ。
サイトの作成をしてくださる方を探していたharumiスタッフに
マガジンハウスの編集者、立石和浩さんから朗報が!
「旧東ドイツから来たピーター・ブルーネくんを紹介します。
本業は写真家、マガジンハウスでのウェブ制作などを経て、
いまは自分で事務所をやっています。日本語だけでなく、
フランス語、ロシア語にも堪能で、やさしい性格の男です。
下のサイトを見て、連絡してみてください。
http://piichi.com」
ピーターさんの手がけた仕事を見せていただいたところ・・・
・・・ステキっ!
早速、こちらの事務所にお出でいただき、構想5年(?)の
harumi-inc.comリニューアル・プロジェクトがスタートしました。
大量に送られてくる画像、文字の校正計8回・・・。
細かい直しにも文句ひとつおっしゃらず、
ピーターさんはスーパーな速さで訂正をしてくださいました。
プロフェッショナル!です。
そして本日。
いよいよ、ついに、やっと!
悲願のリニューアルオープンの日を迎えることができました!!
ピーターさん、アシスタントの有村さん、ほんとにご苦労さまでした。
お二人と出会うことがなければ、harumi-inc.comは
あと5年はリニューアルすることができなかったでしょう。
2007年9月10日 月曜日。
今日は晴美制作室にとって記念すべき日です。
harumi-inc.comに来てくださったみなさま、
「いつもどうも!」の方も、「ご無沙汰!」の方も、初めての方も
ぜひコメントを残していってください。
みなさまからの一言がharumiの日々の糧になるのです!
そして、これからもみなさんと刺激的で、楽しい仕事+遊びができますように・・・
晴美制作室一同
「COCOON18」は『欲望~』に引続き、蜷川演出『オイディプス王』
5月、6月と発行が続きます。『オイディプス王』はソフォクレス作のギリシャ悲劇。主演は、野村萬斎、麻実れい 他、音楽は東儀秀樹。好評の蜷川対談の今回のゲストは、セクシーな男性による「白鳥の湖」や「カー・メン」で世界的に有名な振付家マシュー・ボーンさん。蜷川さんがイギリスで『ペ-ル・ギュント』を演出したとき、振付けに携わったのが彼でした。「あの物静かな青年が、こんなにビッグになるなんて」という蜷川さんとの対談が実現です!
「COCOON」誌上で好評連載中の鼎談シリーズ「Ninagawa's Odyssey」第1~10回が単行本に!
紀伊國屋書店から「蜷川幸雄トークセッション 反逆とクリエイション」のタイトルで刊行されました(定価¥2,000)。

蜷川幸雄とラディカル+和やかな対話を繰り広げるのは、野田秀樹×サイモン・マクバーニー、押井守×渋谷陽一、山本耀司×後藤繁雄、市川猿之助、渡辺保×浅田彰、横尾忠則×若桑みどり、藤原新也×中沢新一、真田広之×熊川哲也、安藤忠雄×村上龍、養老孟司×天児牛大の計10組。
単行本は文章のみの構成ですが、コクーンの別丁(A4判・16P)に掲載されたオリジナルは、写真が満載。単行本と併せて購入ご希望の方はご連絡ください。残部があればお分けいたします!

蜷川幸雄とラディカル+和やかな対話を繰り広げるのは、野田秀樹×サイモン・マクバーニー、押井守×渋谷陽一、山本耀司×後藤繁雄、市川猿之助、渡辺保×浅田彰、横尾忠則×若桑みどり、藤原新也×中沢新一、真田広之×熊川哲也、安藤忠雄×村上龍、養老孟司×天児牛大の計10組。
単行本は文章のみの構成ですが、コクーンの別丁(A4判・16P)に掲載されたオリジナルは、写真が満載。単行本と併せて購入ご希望の方はご連絡ください。残部があればお分けいたします!
『ガムラン武者修行――音の宝島バリ暮らし』が重版されました
1994年にPARCO出版から刊行された『ガムラン武者修行』が、装いも新たに重版されました。著者の皆川厚一氏は、民俗音楽学の故小泉文夫氏の愛弟子の一人。芸大在学中に師からすすめられ日本人初のバリ島留学生となって以後の奮闘の日々が、ユーモアいっぱいに語られています。皆川氏は現在、神田外語大学国際言語文化学科の専任講師に就任。音楽大学ではないのにガムランを教える授業もあり、充実した日々とか。
「COCOON17」は蜷川幸雄演出『欲望という名の電車』
シアターコクーン・プログラム「COCOON」No.17は、テネシー・ウィリアムズ作の『欲望という名の電車』プログラムです。主演は、大竹しのぶ、堤真一、寺島しのぶ、六平直政 他。現地ニューオリンズへ行った蜷川さんの取材旅行同行記も掲載されています。
「Ninagawa's Odyssey」の今回の鼎談相手は、演出家で作家の久世光彦さんと、作家の川上弘美さん。小説、テレビ、舞台における“言葉”と“イメージ”をめぐって、のびやかなトークが繰り広げられました。
マガジンハウス「BRUTUS」(2003.1.15発売)の《大学特集号》は買いです!
「大学」と聞いてオカタイものと思われるかもしれませんが、さにあらず。さすが「BRUTUS」です。建築としての大学、ユニークかつ熱い大学教授たち、世界の大学状況、大学とファッション+ライフスタイル・・・などなど、今、刻々と変わりつつある大学を多角的に徹底解剖しています。

晴美制作室では、学生とがっぷり四つに組んでユニークな授業を展開している大学の先生たち(中須賀真一先生、新見隆先生、杉浦久子先生、串田和美先生、水谷正一先生、吉見俊哉先生、高橋世織先生、熊倉敬聡先生)に加えて、CGアーティストにして多摩美助教授の原田大三郎さん、アメリカの大学で日本文学講義をしてこられた作家の高橋源一郎さん、空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄さんの取材記事を担当。
その他、今、大学のサテライトキャンパスが次々と現れている丸の内周辺情報や、普通のひとでも参加可能な学会情報、大学生協グッズピックアップなど、やわらかいものからちょっと硬派なものまで網羅した巻末のコラムページを担当しています。
これを読んだら、あなたも大学に行きたくなっちゃうかもしれません!

晴美制作室では、学生とがっぷり四つに組んでユニークな授業を展開している大学の先生たち(中須賀真一先生、新見隆先生、杉浦久子先生、串田和美先生、水谷正一先生、吉見俊哉先生、高橋世織先生、熊倉敬聡先生)に加えて、CGアーティストにして多摩美助教授の原田大三郎さん、アメリカの大学で日本文学講義をしてこられた作家の高橋源一郎さん、空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄さんの取材記事を担当。
その他、今、大学のサテライトキャンパスが次々と現れている丸の内周辺情報や、普通のひとでも参加可能な学会情報、大学生協グッズピックアップなど、やわらかいものからちょっと硬派なものまで網羅した巻末のコラムページを担当しています。
これを読んだら、あなたも大学に行きたくなっちゃうかもしれません!
ファッションデザインを目指す人必見! 神戸で「VIONNET 服の構造と発想を学ぶ衣装展」開催
2000年に文化服装学院のギャラリーで開催され、大きな反響を呼んだヴィオネのトワル展が、文化服装学院80周年記念行事として、兵庫県立美術館の「芸術の館」3階ギャラリーで開催されます。文化の教授たちの手で見事に再現されたヴィオネのトワル(試作品)は、服の形の面白さを改めて教えてくれます。ヴィオネを再発見しに行ってみませんか?
日時:2003年2月18日(土)~3月8日(土) 月曜休館
会場:兵庫県立美術館
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(tel: 078-262-0901)
「ヴィオネ」の詳しい内容についてはこちら →
http://harumi-inc.com
ファッションデザインを志す人の永遠のバイブル「ヴィオネ」再版が決定!
ファッション関係者、学生のみならず、建築、デザイン、彫刻など、もの造りに携わる幅広い方々から熱望されていた「ヴィオネ」(求龍堂)の再版が、ようやく実現しました!! ご希望の方は小社までメールでお問い合わせください(定価¥9500・特別販売を計画中)。「HF」2001年12月号より ―「女性が笑うとき、そのドレスも笑うように作らなければ」― こう語ったのは、アライアや三宅一生、山本耀司をはじめとする数多くのクリエーターが尊敬してやまないマドレーヌ・ヴィオネでした。バイアス・カットの発明者、立体裁断の祖、また製図に数学理論を取り入れるなど、その功績を上げればきりがありません。本書ではヴィオネの探究心あふれる創作への情熱と人生を語り、代表作38点のパターンを掲載。近年まれにみる画期的なバイオグラフィです。
「ヴィオネ」の詳しい内容についてはこちら →
http://harumi-inc.com
フッとタイムスリップ ――『真情あふるる軽薄さ』から
昨年1月のシアターコクーン公演は蜷川幸雄演出『真情あふるる軽薄さ2001』だった。初演の演出とは異なり、ライフルを持った少年が全員を射殺して舞台奥に開いた搬入口から渋谷の夜の街に消えていく鮮烈なラストシーンは忘れられない。 6月末、恵比寿の東京都写真美術館で開催された「女の70年代 ― パルコポスター展」に出かけた。(パルコは私の元職場)今もまったく色褪せないポスター群と懐かしいクリエーターの方々、元同僚に会う。70年代に若者たちの間にパルコ旋風を巻き起こした元専務増田通ニ氏のあいさつで、池袋パルコのオープンが1969年と聞いて「エッ!!」と思った。
『真情あふるる軽薄さ』が新宿の映画館で深夜上演され、機動隊に扮した役者たちと、それを本物と思った観客とが入り乱れて騒乱状態になったあの伝説の舞台は、1969年9月。その2ヵ月後にパルコがオープンしている。東大安田講堂が落城し、大学紛争に機動隊の導入が日常化した闘争の季節から、女とファッションの時代へ。1969年を境に時代がグルリと回るのが見えるようだ。
その後のパルコ文化の隆盛については「幻想の食事 ― ジャン・ジャック・ルソーとパルコ文化」(草森紳一著『見立て狂い』所収・フィルムアート社刊)というすぐれた評論がある。これが雑誌に掲載された当時、雑誌を手に専務室を飛び出した増田専務が、「おいおい、オレ以上にオレのことを分かっている奴がいるぞ!」と叫んだのは社内では有名な話。
あれから20余年。時代は何回転したのかしらん。幻想を食べすぎた私たちは……
ア、古すぎるね、こんな話。
さて、最後に清水邦夫作『真情~』から鮮烈な言葉を。
― 君は、真情あふるる君は、忍びより、おおいかぶさり、なおも執拗に埋めつくそうとする闇に対して、敢然と戦いをいどむ時機がきた。恥知らずになれ、柔軟になれ、軽薄さを怖れるな ―
追伸:『真情~』プログラムは、1969と2001をつなぐ田原総一郎、坂本龍一などのインタビュー満載。騒乱の時代の雰囲気に浸りたい人、当時を知りたい人は新宿ゴールデン街の「桂」、中嶋さんを訪ねてみて下さい。(T)
待望の「Vionnet副読本」(定価¥2000)ついに発売!
ヴィオネの服の形を再現してみたいと願う人たちの熱い希望に応えて、作り方を分かりやすく解説したサブテキストが出版されました。制作は文化服装学院ヴィオネ研究グループの先生たちです。ご購入ご希望の方は、晴美制作室 ( info @ harumi-inc . com ) までご連絡ください。文化服装学院購買部でもお求めいただけます。
Amazon.comで在庫切れになっている『熱帯の旅人』あります!
コリン・マックフィーの名著『A HOUSE IN BALI』の邦訳、『熱帯の旅人』(大竹昭子訳・河出書房新社)をお探しの方、晴美制作室までお問い合わせください! 残部が少なくなってきましたのでお早目に!2つの大戦にはさまれた1920年代から30年代、熱帯の楽園を求めて人々はバリへ向かった。25歳の作曲家コリン・マックフィーも、約束された将来を捨てニューヨークからバリへと旅立つ。神々への祈り、夢のような影絵芝居、邪悪な妖術使いガムランのエネルギーにみちた島バリに、西洋の音楽家は何を見つけたのか?
東洋と西洋のあわいを漂いつづけた旅人マックフィーが鋭い観察力とユーモアあふれる筆致で描く、最後の楽園バリの素顔。
COCOON16『四谷怪談』
昨日、1月10日は、Bunkamuraシアターコクーンで公演中の蜷川幸雄演出・竹中直人主演『四谷怪談』の楽日だった。
プログラムの編集に携わった私たちが舞台を見たのは初日の12月8日から数えて3日目。今回蜷川さんの作品にしては稽古期間が1ヵ月と短く、出演者たちは4時間の長きにわたる膨大な歌舞伎のセリフとまだ格闘しているように見受けられた。
演劇は生きものだから、どう変化しているのかもう一度見たい!と思ったが、コクーン担当者から「ご勘弁下さい」とのメール。残念!昨年、早々とチケットは売切れ、補助席も完売で大盛況だったのは、とにかく嬉しい。
プログラムには、メイン・キャストの友人たちからメッセージを寄せていただいた。竹中さんにはミュージシャンの大貫妙子さんが、藤真利子さんには映画監督の深作欣二さんが、広末涼子さんには高倉健さん……という具合。映画監督の周防正行さんから田口浩正さんに「で、大晦日はダーするの?」「もちろんダーします!」には笑ってしまう。
編集会議では楽しみつつ、マンネリにならないよう、切り口を熟考する。今回の反省は、『忠臣蔵』の対極にある『四谷怪談』の、忠義に生きる者たちに対し、自ら崩壊していく若者たちを語るページがあれば、時代も生き方も立体的に捉えられてもっとよかったのだが。ページが足りない!
また、稽古場シーンの写真は初めてのデジカメ入稿。印刷のクオリティ維持にはまだまだ課題があると知る。
毎回このページが楽しみというファンの多いトーク・シリーズ「ニナガワ・オデュッセイ」は、ドイツ人演出家のペーター・シュタイン氏(今秋、新国立劇場で『ハムレット』を上演)をお迎えしての対談。タイトルは「演出家の終わらない挑戦」。
時におちゃめに、時に生真面目に、「真実は何百もあると知りながら、最も説得力のあるものを探そうとする。それが芸術家の在り方だと思います」と語るシュタイン氏の言葉には、同席したスタッフ一同が聞き入った。
HPにはまだアップしていませんが、歌舞伎の幕をモチーフにした表紙に、本文はブラックとイエローのクールなデザイン(Bang!Design)。劇場に足を運ばなかった人にもぜひ読んでほしい!
プログラムの編集に携わった私たちが舞台を見たのは初日の12月8日から数えて3日目。今回蜷川さんの作品にしては稽古期間が1ヵ月と短く、出演者たちは4時間の長きにわたる膨大な歌舞伎のセリフとまだ格闘しているように見受けられた。
演劇は生きものだから、どう変化しているのかもう一度見たい!と思ったが、コクーン担当者から「ご勘弁下さい」とのメール。残念!昨年、早々とチケットは売切れ、補助席も完売で大盛況だったのは、とにかく嬉しい。
プログラムには、メイン・キャストの友人たちからメッセージを寄せていただいた。竹中さんにはミュージシャンの大貫妙子さんが、藤真利子さんには映画監督の深作欣二さんが、広末涼子さんには高倉健さん……という具合。映画監督の周防正行さんから田口浩正さんに「で、大晦日はダーするの?」「もちろんダーします!」には笑ってしまう。
編集会議では楽しみつつ、マンネリにならないよう、切り口を熟考する。今回の反省は、『忠臣蔵』の対極にある『四谷怪談』の、忠義に生きる者たちに対し、自ら崩壊していく若者たちを語るページがあれば、時代も生き方も立体的に捉えられてもっとよかったのだが。ページが足りない!
また、稽古場シーンの写真は初めてのデジカメ入稿。印刷のクオリティ維持にはまだまだ課題があると知る。
毎回このページが楽しみというファンの多いトーク・シリーズ「ニナガワ・オデュッセイ」は、ドイツ人演出家のペーター・シュタイン氏(今秋、新国立劇場で『ハムレット』を上演)をお迎えしての対談。タイトルは「演出家の終わらない挑戦」。
時におちゃめに、時に生真面目に、「真実は何百もあると知りながら、最も説得力のあるものを探そうとする。それが芸術家の在り方だと思います」と語るシュタイン氏の言葉には、同席したスタッフ一同が聞き入った。
HPにはまだアップしていませんが、歌舞伎の幕をモチーフにした表紙に、本文はブラックとイエローのクールなデザイン(Bang!Design)。劇場に足を運ばなかった人にもぜひ読んでほしい!
コバルビアスの木、ジャングル

今日も天気が良かった。お正月以後、暖かい日が続いている。風が強いせいか、空気が澄んでいてこのオフィスからキャロットタワーや高速を走る車の輪郭がとてもクリアに見えた。
ウィンドウ越しに見える公園の木の名前はまだ分からない。今朝、裸の枝に1羽、2羽とひよどりが止まっていた。それをボーッと眺めるうちに、ミゲール・コバルビアスの木の絵を思い出した。ジャングルのように繁った緑の葉と木の根っこがちょうど逆さまに描かれたような絵。空に突き出た灰色の根っこには禿げたかが3羽、あたりを睥睨している。この不思議な木の名前も知りたい!
コバルビアス(1904-1957)はバリ島の風俗・文化を世界に紹介した『バリ島』(1936)の著者として有名だけれど、同時に画家、カリカチュアリスト、考古学者、舞台美術家、ダンスプロデューサー、大学教授など数えきれない顔をもった巨人だ。コバルビアスの晩年の恋人を訪ねてメキシコに行ったとき、彼女からミゲールは木が大好きでたくさん描いたけれどほとんど残っていないと聞いた。彼がバリに魅かれたのは、動物のような生命力あふれる熱帯の樹木に、古代メキシコのジャングルを見たのかもしれない。
このメキシコの旅では、なんとコバルビアスの妻が建築家ルイス・バラガン(1902-1988)の友人だったことから、バラガン自邸も訪問できたのだった!! 外観はまるで四角い倉庫のようだが、中に入ると印象は一変する。天井の高いサロンの片面はガラス張りで、ジャングルのような庭の緑と光が部屋を覆い尽くさんばかりだ。庭を歩くと、せまいはずなのに森の迷路を歩いているような感覚に襲われた。
コバルビアスとルイス・バラガンはメキシコ生まれの同時代人だが、活動の時期と場所はそれぞれ異なっている。20年代にNYか、30年代にはパリで会っているのだろうか。二人にはどんな会話が成立しただろうか。バラガンはバリ島に行ったのかetc.……想像するだけでゾクゾクさせられる。
私のメキシコ訪問からすでに5年! コバルビアスの本を作りたいという夢をなんとか実現させたい! 夢見るエディターで終わりたくない!と思いつつ、今日も日々の労働に追われた、あ~。(T)
(右肩の写真は、コバルビアスの展覧会カタログ。友人の中島ゆかりさんが奇跡的なご縁で1995年にメキシコから持ち帰ったもの。表紙の木は、マダガスカルのバオバブらしいと、ブログを書いたずっと後に知る)
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